スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

花執事

今回はぜんぜんECOに関係ないです!

かと言ってリアルでもなく、創作的な話です。

先日見た夢があまりにストーリだっていたので、

忘れてしまうのはもったいないということで書き留めておいたものに

加筆修正を行った結果、なんか物語りになるんじゃね?ということで

ちょっとした小説風にしてみました。

小説なんて門外漢ですのでつたない面が目立ちますが

それでもよい方はご覧下さい。

①夢が元ネタです。

②覚えてないところは記述を抜かしてあるか曖昧にしてあります。

③執事一人称です。

④長いです。




プロローグ

昔々、中世ごろ。まだ本がすべて手書きで珍しかった時代です。

とある鉱山都市に、本の伯爵として有名な貴族がいました。

その貴族の館には所狭しとさまざまな本が並べなれ、

館のいたる壁は本棚で埋め尽くされているのです。




『本の伯爵』

私はその館の執事でした。

この館には私たち二人のほかにだれもいません。

そして、実はこの伯爵、誰にも秘密にしている事があったのです。

もちろん執事である私にも。

彼は本当は、今までに一冊しか本を読んだことがないのです。

その一冊を読んだときに彼は大変に感動したといいます。

ですが、二冊目を手に取ったときにその手が震えのです。

一冊目の本の感動を貶めることになったらどうしようという恐怖感が

伯爵を襲ったのです。

彼は二冊目の本が読めませんでした。

ですが本に対する憧れは募ってゆきます。

そして彼は執事である私にリストを渡しては本を集めさせたのです。

しかし時がたつにつれ、膨らんだ妄想的ともいえる本への憧れが、

なおのこと二冊目をとることの恐怖感を煽ってゆきました。

執事である私は、伯爵が本をお読みにならないことに気がついていましたが、

ご主人が秘密にしていることを知っていたので

知らないふりをして毎日を過ごしていました。

ある日、ご主人様からまた新しい命令を下されました。

新しい本を調達して来いという、いつもの仕事です。

今回の本は5冊ほどだったが、いずれも戦火の激しい国のものでした。

執事である私はなんの躊躇もなくそのリストを受け取ると

丁重な挨拶をして「お遣い」に出かけます。

途中人々は口々に私にいいました。

「お前のご主人は本を読まないのだろ?」
「読まれない本を手に入れるために命を落とす危険を冒すのか?」
「お前のご主人はお前を殺したいんじゃないのか?お前を試しているんじゃないのか?」

人々はご主人が本を読まないことにすでに気がついていたのです。

私はすこしとまどいましたが、ただ一言「行きます」とだけ答えました。

執事とはそういうものだと自分に言い聞かせました。

旅の途中、人に出会います。飛行機を作る少女でした。

この世界にはまだ飛行機はありません。

彼女は人々から馬鹿にされながらも自分の設計した試作機を一人でくみ上げていました。

いつか空を飛ぶ日を夢見て。

誇らしげに自分の赤い飛行機を「クラリス」と呼んで。

(あとにも先にも固有名詞が夢の中に出てきたのはクラリスだけである。)

人々は「人間が空を飛べるわけがない」と彼女に口々に言ったといいます。

私は彼女に自分に近いものを感じて他人とは思えませんでした。

彼女の道案内で次々と本を手に入れて行く私。

その道中でちょっとした本をみつけました。

なんの事はない歴史小説でしたが私の好きなジャンルだったので

私はそれを私用としてもって帰ることにしました。

ご主人様は自分で注文したリスト以外の本はお「読み」にならないのです。

さて、いよいよ最後の本となったときに、ついに出先の国で

戦争が始まってしまいました。

なんとかぎりぎりで本を手に入れることができたものの、

すでに銃を手にした兵士が街を闊歩しています。

私と飛行機の少女は必死で逃げました。

ところが、

最後の最後で命より大切なご主人様の本に銃弾が命中してしまったのです。

その本のおかげで私は怪我をすることがなかったのですが(盾になったと思いねぇ)

だがこれでは本をご主人様にお届けすることができません。

本はもう穴だらけ、すすだらけでページは欠損しもう読むことはできない状態でした。

私は大いに落胆しました。

ご主人さまの命令をまっとうできなかったのは初めてだからです。

世界で一冊の本を損失したとなれば、

物語がひとつ世界から消えたことになる。

ご主人様はがっかりされるでしょう。

しだいに街は火に包まれてゆきます。もう余り時間がありませんでした。

その町から逃げ出すために彼女はクラリスを飛び立たせる決意をしました。

彼女の赤い飛行機で私たちは町から脱出することに成功。

しばし空を飛びますが、高度が取れません。

私の町に近づいたところでクラリスは

コントロールを失って小高い丘に落下してしまいました。

私たちは投げ出され、草原の上に転がります。

クラリスの木のボディは粉々に砕け散ってしましました。

二人ともカラダは無事なようでしたが

彼女は大変に落胆して立ち尽くしていました。無理もありません。

私は彼女に声をかけようとしましたが、なんと行ったらいいかわかりません。

ところが彼女はこちらを振り返ると笑顔で言ったのです。

「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~じゃない!」

(ここどんな台詞だか忘れた。ただひどく前向きな発言だったし、空を飛べた喜びに満ちていた)

私はその彼女の一言に大変感動しました。

そして自分もご主人様のもとにもう読めなくなったその本を届ける決心をしたのです。

ぼろぼろで汚い身なりのまま、私は館に帰還しました。

ご主人はやはり穴だらけの本をみて大変落胆していましたが、

それより私の様子に驚いたようでした。

しかし私は命令をまっとうできなかった申し訳なさでいっぱいで、

私は執事をやめようかとご主人に進言いたしました。

仕えたい思いはありましたが執事失格だという思いが私を支配してたのです。

ふとご主人様は私の持っているもう一つの本に目を留めます。

「これはなんだね?見たところ無事なようだが。」

その本は私の懐に入っていた私用の歴史小説でした。

所々欠けているもののなんとかまだ読めそうではありました。

「私物です。ご主人様のお目にかかるほどの物ではありません。」

ご主人様はそれを手に取りぱらぱらとめくっています。

「そうか。では今回はこれを読んでもかまわないかね?」

ご主人様の言葉に私は驚きました。

リスト以外の本を手にとられるのは初めてのことでした。

「もちろんでございます。」

「では…お前はここを出て行く必要はないな。これで今回の仕事は完了だ。」

よくやった。とそのあとに付け加えるとご主人様はご自分の部屋に

向かって歩き始めました。

ふとドアの前で立ち止まりこちらを振り返ります。

「どれ、お前の選んでくれた本だ。どうせつまらないだろうが読んでやろう。茶を持て。」

そう言って、ニヤリと大きな笑みを作りました。

私はもしかしてと思い、大変に驚きました。

「た、ただいまお持ちします!」

私は急いで厨房に走ります。

窓からふと見える小高い丘の上には

大きな赤い船体が横たわっていたのが見えました。

風の強い日です。




エピローグ

まだ本がすべて手書きで珍しかった時代。

とある鉱山都市の本の伯爵はさらに本をあつめ

市民のために図書館を作りました。

ただ困ったことに伯爵はふんぞり返って本を読んでばかり。

その傍らには常にお茶を入れる執事がいます。

しかし執事がいないときは…?

その時こそ新しい本が追加される合図です。

人々は心待ちに彼の帰りを待ったといいます。

そんな時に決まって伯爵は言うのです。

「あいつの選ぶ本だ。どうせつまらないだろうが最初に読むのは私だからな!」






アトガキ

『本の伯爵』は1/17(土)の6時~8時の間に、私が見た夢を加筆、修正して物語としてまとめたものです。具体的な変更箇所としましては、まずエピローグ、プロローグの追加。実際に夢の中では「私」の目で見た世界しかありませんから、バックグラウンド的なものはそれを元に推理するというやり方で文書化をおこないました。実際に夢はここまですっきりしたストーリーになっているわけではなく、一番問題だったのは話の本筋に絡まない登場人物やエピソードが多くてごちゃごちゃしていた点です。実際にはこのストーリーの二倍ほどのボリュームがありました。それをそぎ落とす作業をするだけで随分時間がかかりました。そして私の記憶力という点もありましたのであやふやなところは明確な表現を避けたり、台詞の内容は覚えていないものは大胆にもモザイクにしたり・・・といった風にスキマの多い物語になっています。あとは読む人の裁量次第で補正、もしくは推理していただけたら、そういう読み方も楽しいのではないかなと思いました。最後になりましたがつたない夢物語にお付き合いくださりありがとうございました。





おまけ

話の本筋から切り離したカオスな要素で覚えてるものをちょっと紹介。

①渡されたリストの中のひとつの本は読んでみると
本の中の主人公が「本の伯爵と執事」であるものが一冊あった。
つまりこの夢物語そのものだったのだけれど、その後の本筋にからまず、
伏線回収しなかったのでカットした。

②渡されたリストの中のひとつはなぜか国語辞典だった。
青いケース入りの奴だった。重かった。ご主人からの嫌がらせかと思った。

②渡されたリストの中のひとつはなぜかコミケに売っていた。

④赤い飛行機にのろうとしたときにルパン三世が「クラリスぅーー!」
といいながらフィアットで接近してきた。なぜか運転していたのは銭型警部だった。
そのあとパンクしたので逃げた。

⑤赤い飛行機「クラリス」はどう見ても「紅の豚」のやつだった。
赤い船体に白いストライプが入っていた。

⑥鉱山都市はなぜか武装化されていて、煙突のように砲台が天を向いていた。
宇宙人の進行に備えているらしく軍隊が忙しそうに働いていたが、宇宙人が来たことはないらしい。
伯爵に本を届けたあと宇宙人がやってきてしまい、司令官らしき人が
「~~~~~~砲をつかえー!うてーうてー!」と騒ぎ立てていたが、
真上に撃った砲弾が落っこちてきて自分の陣地に着弾し大層な被害が出ていた。
ナンバー2らしき迷彩服のベレー帽が「なにやってんですか!あんたばかですか!」
というと、司令官は「俺だって初めてなんだからしょうがないだろー!!」と逆切れしていた。
するとナンバー2は「もういい俺が行く!」といって戦車に変形し(?)
突撃していったがやられていた。


以上。ろくな頭の中身じゃないな(笑)
スポンサーサイト

Comment

いやいや

十分面白かったよw

ちなみに、知り合いにクラリス居ます。

No title

とってもいいお話!楽しませていただきましたー。
飛行機の彼女のせりふも、自分の想像で感動!
(「私たちを守りぬけたなんて、一人前じゃない!」って感じで
 いかがでしょう?)
あと、おまけ⑥もアニメ化希望。

面白かったですよ♪

いつもブログに、イベントに楽しませていただいております。

面白い上に、最後に胸があったかくなる。
そんな物語についついコメントしてしまいました^^

自分も昔、変な夢を見たらメモって、空想をふくらませてましたよ♪

No title

おお、すばらしい夢ですね。こんな夢が見れるとはうらやましい。私もたまにストーリーのある夢は見られるんですが、いつもクライマックス直前で目が覚めるんですよね(^^; あと、おまけのカオスさには深く共感。あるある!

ちなみに、私は例の台詞は「ほら、やっぱり人間だって空を飛べるじゃない!」じゃないかなーと思いました。

No title

>チャイナ
読んでくれてありがとう~! クラリスさんいるのかΣ 

>鴨さん
アニメ化とはぶっ飛びましたな(笑)でもなんだか形に残しておきたくてついついブログに書いちゃったのですよ~ そゆ意味じゃ似たようなものかも。いいセリフ考えてくれてありがとうですよー!

>Plate♪さん
うんうん 夢って本人も思いもよらないこと言い出すから面白いですよねー!
うちはここんとこ毎日夢見てます。色つきの結構はっきりした夢なんですよ~

>クロイツェル さん
実際見てるときはもっとごちゃごちゃしてましたよw 宇宙人が来たときがものすごいカオスでした・・・

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。